詩吟

【全く知らない人向け】詩吟ってなに?メリットとデメリット

こんにちは。heyheyです。

今回は私の趣味であり特技でもある「詩吟」について、

全く知らない方にもわかるように話したいと思います。

 

また、詩吟に関するメリットとデメリットについても

分かりやすく整理しましたので、見てみてください。

 

私の詩吟歴はこちらです。

<heyheyの詩吟歴>

  • 親のご近所付き合いの流れで10歳から詩吟を始める。
  • 詩吟歴は20年以上。
  • 段位は奥伝。
  • 準師範の資格あり。
  • レコード会社主催の全国吟詠大会にて優勝。

 

1. 詩吟ってなに?

詩吟とは何か?

Wikipediaで調べると、こんな説明になっています。

詩吟(しぎん)は、漢詩や和歌などを独特の節回しで吟ずる(歌う)芸能。吟詠(ぎんえい)、吟道(ぎんどう)とも。

Wikipediaより

噛み砕いていうと「詩文を吟じたもの」が詩吟です。

 

歌詞があれば歌いますよね?

それと同じように、

詩文(漢詩、俳句、和歌など)があれば、口にしたくなり、

自然と歌いたくなるものです。

 

特徴的なのは「歌う」のではなく「吟じる」という点です。

なぜ吟じるのか?

それは、詩文の内容をよりよく表現するためです。

 

歌の歌詞と違って漢詩や俳句、和歌などはとても短いです。

しかし、そこには多くの意味や作者の深い気持ちが込められています。

それをどうやって表現するのか?

どうしたら表現するのか?

・・・と行きついた先が、「吟じる」というスタイルです。

 

僕なりの教わった内容と解釈はこんな感じですが(笑)、

より明確な内容についてはこちらのサイトを参照して頂ければと思います。

公益社団法人 日本詩吟学院

 

「歌う」と「吟じる」はどのように違うのか?

これについては、僕がStand.fmで配信している「詩吟ちゃんねる」にて詳しく説明し、

実際に「Amazing Grace」を例にして歌ったり吟じたりしているので、

聴いてみていただけると分かりやすいかと思います。

詩吟ちゃんねる:「第3回:詩吟の声と歌声の違い」

 

 

2. 「和楽器バンド(Vo.鈴華ゆう子)」の影響

詩吟の世界は年配の方が非常に多く、

ネットやSNSでの広がりは限られているので、

一般の方が詩吟に触れられる機会はほとんどありません。

そんな中、詩吟が世間的に認知された機会は2回あります。

 

天津木村さんの「エロ詩吟」

「いけそうな気がするー」のフレーズでブレークした芸人

天津木村さんの「エロ詩吟」です。

 

これによって「詩吟」という言葉は認知されましたが、

内容や節回しは実際の詩吟とはかけ離れていたため、

詩吟界隈では特に触れられませんでしたし、

これを見て「詩吟をやりたい」という人もほとんどいなかったと思います(汗)

 

「和楽器バンド」の奥華ゆう子さん

「千本桜」などで今や世界的に知られている和楽器バンド

そのボーカルの奥華ゆう子さんが詩吟の師範の資格を持っており、

歌唱方法にも詩吟を取り入れていることから、

若い世代にも、世界的にも、詩吟が広く認知されました。

 

鈴華さんの活躍は詩吟界隈でもよく取り上げられ、

2018年の全国吟剣詩舞大会にも特別出演して頂くほどになりました。

私としても、これをきっかけに詩吟がもう少し活発になったら嬉しいですし、

少しでも手伝えればいいなと思っています。

この記事のその一つです^^

 

 

3. 詩吟の良いところ(メリット)

詩吟に少しでも興味を持ってくださった方に、

詩吟のメリットを語りたいと思います。

 

世間的には、

・大きな声を出すことで健康増進につながる

・詩文を勉強することで教養が深まる

といったところがよく言われますが、

私の経験上、もっと推すべきメリットがあります!

 

<詩吟の良いところ(メリット)>

  1. 鋭く届く声と、聞きとりやすい発声が身に付く
  2. 体ひとつあれば、いつでもどこでも練習でき、披露できる
  3. 堂々と人前に立てるようになる(舞台度胸がつく)
  4. 競合が非常に少ないので、頑張った分だけ評価される
  5. ボイトレと比較すると月謝が安い(月1000~5000円程度)

 

3-1. 鋭く届く声と、聞きとりやすい発声が身に付く

詩吟は、遠くまで届くように大きく鋭く声を出します。

優しい詩文でも、「吟じる」という性質上、そこはあまり変わりません。

※和歌などのやわらかい詩文は、強く優しく吟じないといけないので非常に高度です。

 

また、アクセントや活舌も丁寧にしないと、評価されません。

詩文を丁寧に伝えることもまた、詩吟の使命の一つなので。

このように「強く鋭い発声」と「アクセントや活舌」を常に意識するため、

自然と「良い声」が出来上がってきます。

 

仕事においても、コミュニケーションにおいても重要な「声」。

これを詩吟によって大きくレベルアップさせることができます。

 

3-2. 体ひとつあれば、いつでもどこでも練習でき、披露できる

ピアノはピアノが無いと練習も披露もできません。

書道の場合も紙と筆が必要です。

しかし、詩吟は体ひとつあれば可能です。

 

これは、とっても大きなメリットです。

練習が継続しやすいということ。

「ちょっと見せてよ」と言われて、すぐ披露できること。

 

仮に「私の特技はピアノです」と言っても、

その場で弾くことはできません。

したがって、それ以上に話を広げることも、

人を感動させることもできません。

 

でも、詩吟ならば、すぐ聞いてもらえるし、

上手ければ感動させることもできます。

 

また、「人前で披露する」というのは非常に経験値が溜まりますし、

舞台度胸をつけてくれます。

それが体ひとつあればできるというのは大きなメリットです。

私自身、このメリットを数え切れないほど享受してきました。

 

3-3. 堂々と人前に立てるようになる(舞台度胸がつく)

詩吟の練習では、教場内において皆の前で一人で吟じます。

大会では、大勢の前で舞台に一人だけ立ち、2分間オンステージです※。

(※独吟というスタイルの場合。複数人で吟じる合吟もあります。)

これをひたすら繰り返すことで、

人前でも堂々としていられるようになります。

 

緊張しなくなるわけではありませんが、

緊張が表に出にくくなります。

はたから見て、とても落ち着いているように見えます。

これは、受験や就職などの面接の場において効果絶大!

そのたたずまいだけで、審査員から一目置かれるので。

 

「大事な場面で緊張して失敗してしまう」という方は、

詩吟を通じて舞台度胸を養ってみるのも良いかと思います^^

 

3-4. 競合が非常に少ないので、頑張った分だけ評価される

詩吟をしている若い人(10~30代)は非常に少ないです。

それほどに、詩吟業界は超高齢化社会です。

ですので、あなたが詩吟を始めたとしても、

周りに詩吟が上手い人がいる確率はとっても低いです。

 

また、年配の方は若い人をとても歓迎してくれるので、

頑張った分だけ褒めてくれます^^

 

したがって、詩吟が上手くなればなるほど認められやすいです。

それは自分の自信につながり、色んな方面にプラスに働きます。

「自信を持つこと」が苦手な方は、詩吟を通じて自信を育むのも有効です!

 

3-5. ボイトレと比較すると月謝が安い(月1000円~5000円程度)

詩吟は習い事としての月謝が安いです。

小・中・高校生であれば、月1000円の所もあります(僕はそうでした)。

大人になっても3000円~5000円が相場です。

ボイストレーニングであれば、安くて5000円。月10000円も珍しくありませんよね。

 

ただ、いくつか注意点があります!

・立派な大会に出る場合、参加費2000~5000円と着物が必要な場合アリ。

・月謝は安くても、団体の本部や宗家への「年会費」が高い場合がある。

(年間数千円~2万円くらい)

ご注意ください。

 

 

4. 詩吟の悪いところ(デメリット)

良さばかり強調してもバランスが悪いので、

悪いところも挙げていきたいと思います。

 

<詩吟の悪いところ(デメリット)>

  1. 気を付けないと歌い方に癖がついてしまう
  2. ネットやSNSの情報が少ない
  3. 流派や団体ごとの壁が厚く、「井の中の蛙」になる可能性がある

では、詳細を以下でご説明します。

 

4-1. 気を付けないと歌い方に癖がついてしまう

詩吟の「吟じる」という歌唱法はとても独特です。

地声でガンガン出したり、節回しを入れたりします。

これらの吟じ方を「無意識」にしてしまうと、

普段のカラオケでも無意識に出てしまい、

聴いている人に強い違和感を与えてしまいます。

 

吟じる際は「意識的」に技術を入れるようにし、

腹式呼吸など、歌にも詩吟にも共通する点はしっかり鍛えましょう。

そうすれば、カラオケでも一目置かれる歌唱力になります!

 

4-2. ネットやSNSの情報が少ない

年配の方がメインの業界であるため、

ネットやSNSでの情報のやりとりは活発ではありません。

詩吟について知りたいと思っても、情報が得にくいです。

 

私の「詩吟ちゃんねる」では詩吟に関するコアな話を

一般の方にも分かりやすく話しています。

よければ聴いてみてください^^

 

4-3. 流派や団体ごとの壁が厚く、「井の中の蛙」になる可能性がある

詩吟は流派が無数に分かれています。

全国展開している大きな流派の場合は、

都道府県ごと、地域ごとに管理されています。

 

あくまで私の主観ですが、

詩吟の業界はそれぞれのグループごとに壁が厚く、

外部との交流はあまり盛んではありません。

(先生方の交流はそれなりにありますが、生徒同士の交流は少ないという意味です)

 

また、流派内の大会にしか参加せず、

外部の流派や全国的な大会には出場しない団体も少なくありません。

 

入会した会が非常にハイレベルな所であれば良いのですが、

そうでない場合は「井の中の蛙」となり、

その団体の中で評価されたとしても、

詩吟を知らない方に披露すると「?」と思われかねません。

 

詩吟をやるからには、上手くなりたいですよね。

であれば、一例として、その団体が「全国大会に出場しているかどうか」

を判断基準にするとよいかと思います。

 

 

5. 詩吟を始めたい方へ

詩吟を始めてみたい方に、私の経験を踏まえてのアドバイスです^^

 

(1)とりあえずネットで検索して、電話してみよう!

地域ごとに検索すれば、詩吟教室の情報が出てくる場合があります。

「神奈川県 詩吟教室」「千葉県 詩吟教室」といった感じですね。

といっても、詳しい情報は少ないと思いますので、

そこの連絡先に直接問い合わせて、

見学や体験したい旨を伝えると良いかと思います。

 

(2)地域の看板にあるチラシを探してみよう!

地域の「〇〇コミュニティセンター」や「〇〇会館」などに

看板があるかと思います。

そこにチラシが貼られている場合が結構あります。

そこから情報を得てみるのも良いでしょう。

 

(3)地域の「伝統芸能発表会」を見に行ってみる。

伝統芸能が盛んな地域であれば、年に1回ぐらいの頻度で

「伝統芸能発表会」のようなものが開催されています。

そこに詩吟や吟詠、吟剣詩舞が含まれている場合は、

観に行って、関係者に話しかけてみるのもありです。

 

(4)年配の方に聞く

詩吟は若い方にはほとんど知られていませんが、

年配の方は意外と知っていたりします(マジです)。

60~80代の知人がいるのであれば、

そこから情報収集するのも有効な手段です^^

 

(5)詩吟ちゃんねる

教室への入会や、大会には興味がない、という方は

ネットで聞いてみて練習するのもアリかと思います。

私の「詩吟ちゃんねる」では基礎的な内容も話していきますので、

そちらを聴きながら独学で練習してみても良いかと思います^^

現時点ではあまり充実できていませんが、

今後はYouTubeなどでも充実させていく予定です!

 

◇ ◇ ◇

 

今回は以上です。

詩吟に興味のある方に有益になれば幸いです。

どうもありがとうございました!

 

 

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