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【理系院卒の転職】3万人超えの大企業から20人以下の中小企業に転職して良かったこと

heyheyです。

今回は僕の転職経験について話したいと思います。

heyhey
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国立大院卒の僕が、東証一部上場の大企業から社員数20名以下の中小企業に転職して良かったこと、悪かったことを赤裸々に話します。転職や就活の参考にしてください。

 

◇ ◇ ◇

 

1. 僕の経歴と転職歴について

僕がどんな経歴で、どんな転職経験をしてきたをご紹介します。

 

1-1. 僕の経歴

僕は現在32歳。関東に奥さんと二人で住んでいます。

中学を卒業してからの経歴はこんな感じです。

 

・高専で5年間学び、地方旧帝国立大学(工学部)へ編入

・大学にて2年間学んだのち、大学院へ進学

・大学院で2年間学び、就職

・その後、2回の転職を経て今に至る

 

高専というところは少し変わっているかもしれませんが、

それ以外は理系院卒の大多数にもれず、普通の経歴です。

理系なら、大学院に行くのが普通。

大学院から、OBが在籍している会社に就職するのも普通。

「堅実に生きるんだ!」と自分に言い聞かせて

この道を歩んできました。

 

1-2. 大企業から大企業への転職

1社目は、研究室の教授から推薦をもらい、

王道中の王道の会社に就職しました。

全国展開しているメーカーで、社員は単体3,000名、全体で約15,000名。

100年続く東証一部上場の大企業です。

OBは多く、僕もやる気に満ち溢れていたのですが、

業務量が多すぎて鬱になりかけました。

 

また、途中から今の奥さんと出会って同棲を始め、

「『早くて20時帰宅』っていうのは普通じゃないんだな」

「『休日出勤が当たり前』って普通じゃないんだな」

ということに気づかされ、転職を決意しました。

入社して4年目のことです。

 

転職先は、とにかく「安定していて残業が少ない会社」を探しました。

結婚も考えていたし、その先の人生も「堅実に」したかったからです。

 

当時色々と調べた結果、

「労組が強いところは社員が守られやすい」という情報を得て、

自動車関係の会社を選びました。

 

1-2. 大企業から中小企業への転職

2社目の会社はさらに大きな大企業でした。

社員数は単独8,000名、連結37,000名で、

こちらも創立100年を超える老舗の大企業です。

 

理系院卒にとっては求人が出やすく、

履歴書と面接をがんばれば、それほど難しくありませんでした。

 

僕が会社に求めたものは「安定」と「少ない残業時間」。

安定性は抜群(※コロナ前だったので)。

残業時間は以前の半分くらいになりました。

 

その代わりに大きく失ったものがありました。

「やりがい」、「主体性」、「人間味」です。

やりがいってやっぱり大切だったんですね。

楽しくない仕事は本当に楽しくない。

楽しくなければやる気も出ず、主体性も出ず、

責任感も低くなり、自己嫌悪のスパイラルです。

 

また、「本当に気を許して話せる人」が全然いなくなりました。

社内に人が多すぎるので、

「関わりのない人は同じ社員だろうが赤の他人」にならざるを得ないんですね。

気が付けば僕は、仕事中に笑うことが一切なくなりました。

 

そして、異動の話も出てきました。

ようやく地に足をつけた趣味のコミュニティができ始めたのに、

楽しくもない仕事でそれすらも奪われるのが耐えられなくなり、

中途入社から3年目に入ったところで二度目の転職を決意しました。

 

転職先は社員20名以下の「中」ですらない小さな企業です。

奥さんの実家に近い、周りが田んぼだらけの田舎に会社があります。

そこに就職して今は3年目。

とても満足した生活をしています。

 

では、大企業から中小企業への転職について、

僕が経験したことを赤裸々に語っていきたいと思います。

 

 

2. 中小企業に転職して良かったこと

中小企業から大企業への転職じゃないの?

良くないことばかりじゃないの?

と思われるかもしれませんが、

僕の場合はそんなことはありませんでした。

 

転職2回目ということもあり、

厳選に厳選を重ね、

使ったリクルート会社や担当者は10を超え、

ようやく見つけた1社を一本釣りしたからかもしれません。

その時の転職活動の詳細はこちらの記事に詳しく書いています。

 

とはいえ、

「たまたま良い中小企業に入ったからでしょ?」

と言われないように、一般的に言える中小企業のメリットについて

経験を踏まえて語りたいと思います。

 

2-1. 稟議が早く、動きやすくなった

社員数がめちゃ少ないので当然ですね。

 

以前は、部屋も工場も違う役員のアポを取って、

限られた時間に伺って、稟議を通していました。

そもそも役員に持っていくまでの印鑑集めも大変で、

「馬鹿らしいなぁ」と思っていました笑

 

今は、役員も社長も同じ部屋にいます。

なので、一から説明しなくても大体伝わるんですね。

修正が入っても、その場でちゃちゃっと直せば大丈夫。

本当に楽ちんで、余計なストレスが減りました!

 

2-2. 働き方が主体的になり、責任感が芽生えた

以前の会社では主体性も責任感も低空飛行でした。

一方で、会社からは「主体性を持とう!」とスローガンがかかる。

主体性を持てと言われて持てれば苦労しません。

 

それが今の会社では変わりました。

人数が少ないので、自分が行った業務がそのまま成果になります。

自分が行わなかったら、そのまま損失になります。

「自分の存在価値」が目に見えてわかるので、

気が付けば主体性と責任感が芽生えてきました。

 

2-3. 年収は少し下がったが、未来の年収は期待しやすい

中小企業への転職が避けられる大きな理由が「年収」ですよね。

僕も実際、年収が少しだけ下がりました。

ただ、リクルーターに食い下がったので、年収30万円ダウンだけで済みました。

 

ただ、この「年収」という考え方、結構な盲点があると僕は思っています。

それは、「将来に期待できる年収」です。

 

僕が以前にいた会社では、

「中途入社してから7年~10年で上の役職になり、給料も上がる」と言われていました。

一方、今の小さな会社では、

「2~3年で上の役職になり、10年も経てば役員の可能性もある」と言われています。

 

小さい会社であること。

院卒という比較的高学歴であること。

これらの理由から、中小企業が文字通り「会社の未来を担っていく人」を

求めている事例は、僕は少なくないと思っています。

 

平均年収で比べれば、もちろん負けます。

しかし「大手の平社員」と「中小の役員」を比べれば、負けないことも多いと思います。

 

中小企業への転職を「年収」で踏みとどまっている方は、

「将来の年収」についても考えてみてもいいのではないでしょうか?

大企業よりよっぽど早く昇進して、早々に年収1000万を目指すことも決して夢物語ではないと思います。

 

2-4. 異動の心配がない!

僕が今の会社を選んだ大きな理由がこれです。異動です。

異動すると、それまで築いてきた土台をごっそり失います。

 

そんなこと、僕には到底耐えられません。

幸せに生きるための手段として仕事をしているのに、

仕事で幸せの土台を奪われたら本末転倒です。

 

でも、大企業はそこに頓着しません。

異動は当たり前。みんなもやっているから。

 

だから、異動の心配が一切ないように、

働く場所がそこしか無い中小企業を選びました。

これなら異動なんてあり得ませんよね。

シンプルですが、とても大切なことです。

 

2-5. 意外なスキルが評価されるかも

入社してから気づいたことがこれです。

社員が少ないので、それらの人よりも少しだけ優れていれば、

世間一般からどれだけレベルが低くても、評価されるのです。

 

僕の場合はパソコンスキルでした。

プログラミングなんて大の苦手でしたし、

エクセルでマクロを組むこともできません。

 

それでも、僕は「パソコンができる人」として会社内で評価されています。

ちょっとしたトラブルで社長に呼ばれて、ささっと解決する。

それだけで少しずつ評価が上がります。

嬉しいですよね。

自分の存在価値、自信につながります。

来年か再来年は英語でも頑張ろうかなと思っているところです。

 

これは入社してみないとわからない良さですが、

地味に嬉しいことだったので、メリットとして挙げておきました^^

 

 

3. 中小企業に転職して悪かったこと

良いことばかり書くとバランスが悪いので、

悪かったこと、悪くなりそうなことについても書きたいと思います。

 

3-1. 人間関係が悪化したらツラくなる

会社の人数が少ないので、この問題は決して避けられません。

なので、会社の雰囲気が悪い中小企業は絶対に避けるべきです。

 

これは入社するまでわかりにくいかもしれませんが、

できるだけ口コミを調べまくると良いかと思います。

 

僕は、有名どころを片っ端から利用しました。

代表的なのはこちらですね。

転職会議

OpenWork(旧Vokers)

多少有料になろうとも、今後の人生と天秤にかければ関係なしです。

 

IT関係であれば、Wantedlyなど気軽に会社内の雰囲気を

味わえるサービスが出てきているので、ぜひ活用すべきだと思います。

 

とはいえ、入社してしまってどうにもならないときもあります。

僕も実は、半年前くらいに一度、上司をパワハラで役員に相談しました。

上司との相性は最初はよかったのですが、次第に口調が強くなり、段々と辛くなったからです。

もちろん表沙汰にはなりませんでしたが、

僕を将来の役員候補として大切にしてくれていることもあり、

ちゃんと役員から上司に伝えてくれたようです。

 

中小だろうと大企業だろうと人間関係の問題は同じ。

やれることも1つではありません。

・問題が無いように調べる。

・問題が出たらちゃんと立ち向かう。

・それでだめなら立ち去る。

それ以上でもそれ以下でもないと思います。

 

3-2. 会社固有の文化があるかも

僕の会社はそんなことは余り無いですが、

就業10分前くらいには皆出社していて、

少し掃除もしています。

そんな文化みたいです。

あとは、残業は15分未満ならカウントされない、とか。

 

とはいえ、こんなことは中小企業も大企業も同じです。

どうしても嫌だったら、解決するよう活動するのも手だし、

他にもっと大切で良いところがあるならば、目をつむるのもありです。

自分が何を一番大切にしているのか。

それが分かっていれば、大した問題じゃありません。

(もちろん内容によります!)

 

3-3. 会社の将来が不安

中小企業なら、ちょっとの不景気で吹き飛ぶこともあるかもしれません。

でもコロナ禍の今ならわかるかと思います。

そんなこと、大企業も中小企業も大差ないんです。

会社やその大小よりも、業界こそが大切です。

 

適切な業界を見極めていたならば、リスクは減るでしょうし、

そこを無視していれば、荒波に飲まれるでしょう。

 

とてもザックリに言えば、

IT関係、医療介護関係、土木建築関係はこの先もまだまだ

需要が増え続けるので、しばらくは大丈夫でしょう。

そんな程度です笑。

ですが、それを考えた人と考えなかった人とでは全然違います。

 

そこのリスク判断は、自分の責任の割合が大きいと僕は思います。

 

そして、会社が不意なことで倒産した場合はどうするか?

それは、自分の力で切り開いていくしかありません。

 

中小企業にいても、主体的に働いてきた人ならば、スキルも自信も身に付き、

魅力的な人材になるでしょう。

大企業にいても、受動的でオドオドと働いてきた人なら、

どこにいっても魅力的な人にはなれないでしょう。

 

そのリスクを下げるのは、まさに自分自身に掛かっていると思います。

僕の場合、中小企業の方が自然と主体的になれて、自信を持てて、

結果としてスキルが身に付きやすいので、良い環境だと感じています。

 

 

4. 僕が利用した転職サービス

1回目の転職ではJAC Recruitmentにお世話になりました。

大手メーカー、特に自動車関係には強いそうです。

事実、2社目の超大手企業にはスムーズに転職できました。

事前面談も入社後のフォローも丁寧だったので、

大手メーカーを希望する方であれば登録しておいて損はないと思います。

JAC Recruitment

 

2回目の転職ではDODAにお世話になりました。

他にもいくつも転職サービスを利用しましたが、

僕の条件にマッチした会社を見つけられたのはDODAのおかげです。

特徴としては、「圧倒的な求人情報量」です。

今の会社は、正直なところどの検索条件にも引っ掛かりませんでした。

しかし、DODAの方が僕に合いそうな求人を探してくれて、

怒涛のように送ってくれるんです。

もちろん、大半はスパムメールのように扱っていましたが(笑)、

流し見をしていくなかで、今の会社を見つけました。

マニアックな会社、選定条件をとても厳しくした会社を

探したい場合には、「DODA」は絶対に抑えておくべきです。

また、広告のような求人情報から応募しても担当者がしっかり付き、

その後の面接準備や契約条件の情報収集などは他と遜色なく

丁寧にフォローしていただけました。

DODA

 

◇ ◇ ◇

 

大企業にいて、成長できない自分に不安を感じたり、

多忙な業務で辛くなったりしたら、

中小企業への転職という道を考えてみてもいいと思います。

 

大切なのは、自分がどうなりたいのか?

どんな生き方をしたら、幸せだと思えるのか?

たくさん考えて行動することです。

 

この記事が、僕と同じように「堅実さ」を信じて理系院卒→大企業と進み、

人生に悩んでいる人の手助けになれば幸いです。

 

もしご相談したいことあればお気軽にメッセージください。

僕のお答えできる範囲内でならいくらでもお聞きします^^

 

 

今回は以上です。

ありがとうございました!

 

 

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